レズビアンおぐ実

アラサーレズビアン。6つ年上の彼女と7年目に突入!

レズビアンの私が出会い喫茶でおじさんにえんこう迫られた話(2)

頻繁に手のひらが痒い、レズビアンのおぐ実です。 今日はこの前の続きです!

 

 

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恐る恐る入った出会い喫茶は、電気屋かよ!というほど明る過ぎる店内で、いかがわしいイメージとはまるで似つかわしくない異様な空間でした。

 

その異様な雰囲気に面食らっていると、スーツのお兄さんが馴れ馴れしく声をかけてきて、入店早々身分証のコピーを取られて驚きました。

 

「お客さんが君たちを気に入ったらこの個室スペースに呼ばれるから、二人きりで10分くらい話をしてもらって、もしOKだったらそのまま外出していいし、外出が終わったら君たちはまたここに戻ってきてもOK。この個室内でのお触りとかは一切禁止だから、もしされたらスタッフを呼んでね」

 

個室スペースに移動し、そんな感じの説明を受けました。

 

その間にもお店に男性客がちらほら入ってくるのが見えました。

 

 

ふと、堅物そうな年配のおじさんと目が合いました。

 

鋭い視線に、まるでどこかの校長先生に睨まれたような気がして、場所が場所なだけに、なんだかいたたまれなくなりました。 しかし同時に、あまりにそのおじさんがこの場に似つかわしくなかったので、あんな真面目そうなおじさんがなぜこんなところに、と、純粋に不思議に思いました。

 

 

 

いざ女の子の待機スペースに入ってみると、そこはコの字型の通路のような部屋で、真ん中の大きなマジックミラーの空間に向かってパソコンが並んだカウンター席になっていました。後ろ側にはソファーもありました。

そして、やはりその部屋も、びっくりするほど明るかったです。

 

壁側に漫画やフリーのお菓子、ドリンクバーが置かれていて、これが無料だなんて!と大喜びしながら、携帯を充電して、パソコンで適当にネットサーフィンを始めました。

なんとも無防備な私は、目の前の少し歪んだ鏡(マジックミラー)に向かって、化粧崩れのチェックをしたりしていました。 今思えば、目の前でおじさんが私をドアップで見ていたかもしれない。

そして後で知ったことですが、マジックミラーの中は女の子たちよりも床が低くなっていて、パンツとかが覗きやすくなっているらしいです。ほんとに誰が考えたんだよ。よく出来てるな。

 

 

周りの女の子達は多分私達より年上で、色んなタイプの子がいましたが、あんまり可愛いってわけでもなく。 スタッフに「お前また来てんのかよ」とか言われてて、常連の子が多いみたいでした。

 

 

しかしあまり可愛くない子達でも、「〇〇さん呼ばれてるよ」とスタッフが次々呼び出しに来ました。 そうこうしてる間に一緒に来た友達も呼ばれ、一人で心細くなった私もすぐに呼ばれました。

 

 

さっき説明を受けた個室スペースの、指定された番号の部屋に入ると、

 

なんとあの堅物の校長先生みたいなおじさんがいました。

 

おじさんは私を見ると満面の笑みで、来てくれてありがとう、と、照れたように言い、私が隣に座ると、私がその日被っていた、当時流行っていたカンカン帽に少し触れて、「帽子、かわいいネっ!すっごいかわいい~」とはしゃいだように言いました。

 

 

「さっき、お店に入ってすぐに君が見えて、帽子がすごく似合ってて可愛かったから、絶対呼ぼうと思ってたんだよ」

 

 

どうやら私のカンカン帽がおじさんの性癖に刺さったようでした。

睨まれたんじゃなくて、いやらしい目で見られていたとは。

 

その個室のスペースだけは、他の異様に明るすぎる部屋と違って、普通の漫画喫茶のように薄暗く、狭いスペースの二人掛けのソファーをカーテンで通路と仕切ったような造りになっていました。漫画喫茶のソファーシートみたいな感じ。両隣の人たちの話し声も普通に聞こえていて、すぐ前の席から友達の声が聞こえてきました。

壁には「女性へのお触り一切禁止」「連絡先の交換禁止」みたいなことが書かれていました。たしか女の子への連絡先の交換も、お店にお金を払ってするシステムになっていたような。

 

あまりの事に顔が強張りまくっていた私は、 おじさんに「彼氏は…いるの?」と聞かれ、いません、と答えました。

当時私には遠距離の彼女がいて、キャバクラのことも何もかも内緒で来ていました。 「彼氏」ではないから、いませんと答えました。

 

 

「男の人とエッチとか…したことある?」 「(男の人とは)ありません…」 「え?!!!」

 

 

おんなじ感覚でそう答えると、おじさんは目ん玉飛び出るんじゃないかってくらい驚き、私の手を思わずといった感じで掴み、まるで女神を見ているかのような感動に打ち震えた目で、

 

「なんてことだ!こんなに素晴らしい子と出会えるなんて!」「何度もここに通ったけど処女の子なんて会ったことない!」「信じられない!奇跡だ!」「僕が君の面倒を見てあげる!なにか困ってることはない?!」

 

…おじさんのあまりの目の輝きに、私は恐れおののいてパニックになったと同時に、どこかで冷静に、おじさん処女厨なんだな、と思ったのと、いや、確かに男性経験は無いけど、女性経験はあるんだよ、と、なぜだか少し申し訳ない気持ちになりました。

 

 

 

 

 

 

長くなったので、

続きはまた明日…