レズビアンおぐ実

アラサーレズビアン。6つ年上の彼女と7年目に突入!

レズビアンの私が出会い喫茶でおじさんにえんこう迫られた話(3)

メロンソーダ大好き、レズビアンのおぐ実です。

今日は彼女とラーメン食べて総合娯楽施設で漫画読んだりカラオケしたりしました。

 

さてさて昨日の続きです。

 

 

 

 

「君は、大学生?」

「働いてます…」

「高校卒業してすぐ働き始めたの?」

「高校は、辞めちゃいました」

「え!でも通信とかでも高卒の資格は取れるし、僕がそういうの調べて色々教えてあげるよ!それで、おこずかいもあげるし、だから君は、僕に初めてをくれない?」

 

 

私は青ざめながら首を横に振ることしか出来ませんでした。

 

私の両手はまるで誓いを立てるかのように、ずっとおじさんの両手に握られたまま。

生暖かい体温に心底ゾッとして、壁の「お触り一切禁止!」の張り紙を見ながら、スタッフを呼びたいけど怖くて何もできない自分がいました。

 

「ダメなの?エッチ、嫌い?怖い?」

 

 

そ う い う 問 題 で は な い 。 そういう問題ではないんだ。

 

 

高卒認定とかも、色々調べて面倒見てあげるし…」

「それ…は、自分でも、調べられますので…」

「ンン~~どうしてもダメ?ほんとに君がいいんだよ~~!どうしてもお願い!」

「すみません、もう、時間なので、戻ります…」

「じゃあこれ!僕の連絡先…良かったら連絡ちょうだい。待ってるから!」

 

 

付箋に書かれたメールアドレス、

 

すぐに捨てました。

 

 

色んなことにショックを受けました。

おじさんにえんこう迫られるなんてこんな漫画みたいなことが現実にありえるんだってことや、それが自分の身に起こったこと、私が「はい」と言えばその場でえんこうが成立してしまうような出会いの場を提供する店がこんな誰でも入れる街中にあることや、あんな真面目そうなおじさんがこんな若い自分に本気で欲情していたこと。

 

 

たった一回で疲れ切った私は、待機スペースで気持ちを落ち着かせる間も無く、次のおじさんに呼ばれました。

 

二人目のおじさんは、私と少し距離を取って座ってくれる、手慣れた感じのおじさんで、「さっき君と一緒に座ってた友達とも話したんだけど、よかったら二人一緒に自分のご飯に付き合ってくれるだけで、おこずかいあげるよ」という、そんな話でした。

商談といった感じで徹底的にいやらしさを省いたような話し方に、安心すると同時に不信感を抱くという、変なもやっと感がありました。

 

待機スペースに戻って友達と話し、そのおじさんは親切だったからご飯くらい行ってもいい気もするけど、なんかもう疲れたから出ようか、と、結局、1時間もしない内に出会い喫茶を出ることにしました。

出る時に、トータルテンボスのアフロの方に似たスタッフに、「おうお前らもう帰んのか!」と言われたのを覚えています。ほんとにフレンドリーですね。

 

 

その後新宿のキャバクラに面接に行きましたが、結果は後日ということで、えー!今日すぐ体入出来るんじゃないのかよ!話が違う!と途方にくれた私たちは(確か結局そのキャバクラは落ちた)、友達が以前働いていた別のお店に、友達のかつてのお客をいきなり呼び出して、「客連れてきてやるから1日だけ働かせろ!ついでに友達も体入させろ!」と無理を言ってその夜だけ働かせていただきました。

友達は今でも、私が席でガチガチになってなにも話せなくなってしまったことと、「なにか頼みな」とお客さんにドリンクメニューを渡されてから5分くらい悩んでしまったことを笑い話にしています(-_-;)

「心底向いてない」と思ったそうな…

 

 

たったの2、3時間で、友達はお客を連れてきたのもあり1万円以上もらっていましたが、ド新人の私は4千円でした。でも、こんな短時間でこんなにもらえてすごいな、と思いましたが、ああ私には無理だな、と心底思ったので、それ以降お客さんとして以外でキャバクラに行ったことはありません。

 

 

 

ちなみにその日最初に会ったスカウトマンのイケメンは、私がレズビアンだと聞くと

 

「えレズ?!いいじゃ~ん!2人がレズプレイしてるところに混ざりたい!絶対気持ちいいわ~!ダメ?」

と言ってくるようなタイプでした。

 

 

そ う い う 問 題 で は な い 。 そういう問題ではないんだ。

 

 

いくらレズビアンでも友達とはレズプレイしないんだ。あと男混ぜてプレイもしないんだ。

 

しばらく妄想してプレイ内容を相談してくるわ、いやらしい目つきで見てくるわ、典型的な「残念なイケメン」でした。

かなりのイケメンなのにモテオーラが皆無。

 

 

 

そしてなぜか友達の体のことをよく知っており、「〇〇ちゃんは接客いいよね」とエロい意味で褒めていたので、友達に、なんでそんなに知られてるの?と聞くと、以前セクシーなお店に勤めていた時にお客として来て、知り合ったんだそうな。「あれ、言ってなかったっけ?」

 

まさか客とはいえ体の関係がある人をスカウトマンとして私に紹介するなんて思ってもみなかったので、ああ、これが大人ってやつか、すごいな、怖いな…と

 

 

 

 

ほんとにその日は、しなくていい経験をたくさんしました。

 

 

 

 

おしまい。

 

 

 

 

明日も書きます。