【LGBT】レズビアンをカミングアウトした時の体験談まとめ
LGBTLGBTカミングアウト怖い、レズビアンのおぐ実です。
これまで一生隠し通すつもりだった『同性愛者であること』を家族にカミングアウトしたのはつい最近のことなのですが、
今まで家族以外の人にもカミングアウトなんてほとんどしてこなかったな…と思いきや、
あらためて思い返してみるとあれあれそうでもないぞ、結構色んな人にカミングアウトしてるぞ…と気付きまして、
せっかくなので私がカミングアウトした人々の反応というか、体験談をまとめてみました。
カミングアウトを検討している人のなんかしらの参考になれば。
《初めての彼女》
私はもともと男の子が好きで小さな頃からクラスメイトに片思いとかしょっちゅうしてたんですが、そんな学生時代に初めて女の子を好きになりました。誰にも相談出来ない感情だったので、自分一人でしまい込んで細々と長い片思いをしていました。卒業後も仲良くしてくれて、その間にもその子には彼氏が出来たりして、私も早く彼氏作らないと、なんて思っていましたが私生活が上手く行かず、彼氏なんて夢のまた夢、お付き合い経験ゼロ、どうしようションミリ(´･ω･`)としていたところ、なぜかその片思いしていた子から突然告白されてお付き合いすることになったのでした。バイかも～ってほんのり伝えていたような覚えはありますが（当時はバイだった）、本当にびっくりしたものです。生きてるとこんなことがあるんだな～現実は小説よりも奇なり(^з^)-☆って感じでしたね。
つまり初めてのカミングアウトが初めての恋人だったんだから私はすごいラッキーガール（発音良し）。
《親友》
同じくバイかも～ってほんのり伝えていた親友に、共通の友達と付き合うことになったんだ…と伝えました。彼女のことが好きだったとかはもちろん言ってなかったので、「え、○○ちゃん？！」なんてびっくりするかと思いきや、「よかったな」だけだった気がする。ドライ。
《幼馴染》
幼馴染が私の家に遊びに来ていた時に、「実はバイなんだ」と言ってみたら「えなに？！うち？！うち？！」と言われました。違う。告ろうとしたんじゃない。普通に知っといて欲しかっただけだよ！部屋に連れ込んで襲おうとかしてねえから！
《元クラスメイト》
学校生活が思うようにいかず高校を中退してしまったのですが、当時のクラスメイトと一年後くらいに久々に連絡を取り、再会することになりました。その子は、ぼっちだった私の唯一の話し相手で、目立つグループにいて、その中でも一番仲がいい子と２人で行動していたのですが、その子がいない時だけ私と一緒に行動していました。でもその仲が良かった子と喧嘩した後は、私でなく他の子と２人で行動するようになりました。そんな出来事もあり高校生活がどんどん嫌になっていったんだなあ。久々に再会したその子は精神を病んでいて、それが原因で高校を中退し、別の高校に編入していました。それで、同じく中退した私に声をかけてきたようでした。久々に会ってランチしてみたらやっぱり居心地が悪くて、これはもう今後会うことはないなと思ったので、「彼氏いるの？」の問いに「同性愛者だから彼氏はいないよ。彼女もいないけど」と答えたら「え嘘！私もバイだよ！付き合おうよ！」と言われてびっくりしました。普通にバイなことにもびっくりしたけどバイ同士だからってなぜに付き合う？「女の子に告白されて付き合ったこともあるんだ。でも女の子とはキスしたくなくて、彼女がどうしてもキスしたいって言う時はティッシュ越しにしてあげてたの。」冗談じゃねえバイに謝れ
《元クラスメイト》
学生時代かなり仲が良く、しょっちゅう語り合っていて、卒業後も仲良くしていた友達に「女の子と付き合ってる」と言ったら、「でもさ、やっぱり普通に男の人と付き合った方がいいよ」と言われました。その子は初対面の男にレイプされたのが初体験とのことだったので、そんなことを言われて心底びっくりしました。自然と疎遠になり、ハタチを過ぎて久々に会った時、「今でも女の子と付き合ってるよ」と言ったら、「まだそんなことやってんの？！」と言われ、その後完全に疎遠になりました。
《元クラスメイト》
学生時代仲が良かった同級生に、電車で３年ぶりくらいに偶然再会しました。目が合い、「えっ嘘○○？！久しぶり～！」と隣の席に座った瞬間、開口一番に「お前女が好きだろ」と言われ、あまりのことに咄嗟に「なんで分かったの？！」とカミングアウトしてしまいました。「周りにゲイとかレズビアンとかバイがかなり多いからなんか雰囲気で分かっちゃうんだ。」…お前のレーダーLGBT当事者達より確実に優れてるな。 この事がきっかけでよくつるむようになりました。色々あって今は完全に疎遠だけど。
《親友の友達》
「よかったな」の親友の友達の飲みに混ぜてもらった時のこと。年上の方達で、「彼氏いるの～？」の問いに「こいつレズだから彼女だよ」と勝手に答えた親友。「そうなんだ～！よく会うの？」と聞かれたので「遠距離なんです」と答えたら、「へ～！遠距離ってどんな感じ？」と。普通なら「女同士ってどんな感じなの？」って聞かれるところなのに、「遠距離ってどんな感じなの？」って普通のことを聞かれたのがすっごく嬉しかったです。親友も、「おぐ実の彼女めっちゃ美人でめっちゃ優しいんだよ～羨ましいよね」とかって、終始同性愛者を特別視せずに話してくれたので、世界にはこんな人たちもいるんだ…と視野が広がりました。
《幼馴染》
５年くらい前、幼馴染と伊豆にリゾートバイトに行きました。リゾートバイトとは旅館やホテルに住み込みで働くことです。毎日一緒に働いて、お風呂も旅館の温泉、寮は別々の部屋でしたが、次の日が休みだったりすると夜部屋で飲んだりしていました。すごい秘密主義の子だったので、今までお互いの恋愛のことについては触れてなくて、それはそれで気が楽だったのですが、その日お風呂で突然「付き合ってる人いないの？」と聞かれたので、「いや～どうだろうね…」と濁し、夜２人で飲んでる時に「実はレズビアンで女と付き合ってるんだよね」とカミングアウトしてみたら、「あー、やっぱりそうかあ」「え？気づいてたの？」「いや、さっき付き合ってる人いないの？って聞いた時「いや～どうだろうね…」って言われて、なんとなく『あ、女の人と付き合ってるんだな』って確信したんだよね…なんでだか全く分かんないんだけど…」エスパーか？
《リゾートバイト友達》
私たちと同じ日からリゾートバイトに来た子で、同い年の子がいたので仲良くなりました。２人でお風呂に入っていた時に、またまたノリで「実は付き合ってる人いるんだけど、女の人なんだ」って言ってみたら「えっそうなん？！…実は自分も女の人と一年くらい付き合ってたことがあって」と言われてほんとにびっくりしました。「女の人が好きとか一切無いんだけどその人のことだけは本気で好きで、でも誰にも言えないし辛くて別れちゃった。ほんとに誰にも言えなかったから、今おぐ実に言ったのが初めて」だそうで。その子は今バイト先の店長と付き合ってる～とか言ってたし、完全にノンケに見える人の中にも、こんな経験をしてる人もいるんだな…と衝撃を受けました。
《一番古い幼馴染》
都内の幼稚園で一番仲が良かった子と、５才で引っ越して離れ離れになってからも文通をしていて、大きくなってからも毎年年賀状だけは送り合っていました。ある年の年賀状にLINEのIDを書いてみたところ、幼稚園ぶりに会おうということになりました（ハタチを過ぎてました）。幼稚園ぶりに会った幼馴染はとても可愛くて優しそうで、遊んでいた記憶もほとんどないのに懐かしさはありました。カフェで話をしました。お互いに彼氏がいるんだね、なんて、私の恋人を男の人ということにして、今の彼女の話をしました。何度も「実は女の人なんだ」って言おうとしましたが言えませんでした。１５年以上ぶりに会って、それまでのことをなにも知らないので、もしかしたら同性愛にすごい偏見を持ってたりするかもしれないと思うと、怖くて言えませんでした。でも最後お別れする時に、私の乗る電車がホームに入ってきた瞬間にやっと、「実は、付き合ってるの、女の人なの」と絞り出すような声で言ったら「そうだったの？今度またゆっくり話聞かせてね」とすごく優しく言ってくれて、とても嬉しかったです。結局それからLINEどころか年賀状すら送り合ってないので、彼女が本当はどう思ったのかは分かりませんが、お互い年賀状に毎年のように書いていた「いつかまた会えるといいね！」という夢が叶ってしまったので、関係が終わってしまったのかなあと思います。
《職場の元同僚たち》
昔ドラッグストアに２年勤めていたんですが、テナントが閉店してドラッグストアも閉店した為、一斉にみんなバラバラになったのですが、本当に仲が良い職場だったのでいまだに交流があります。以前飲み会で６人くらいで集まった時に、なぜだか、今日はカミングアウトするぞーと意気込んでいて、結局その日も最後まで言えず、私１人だけ終電が早くて先に帰ることになり、居酒屋を出る直前にやっと、「爆弾発言していいですか？」「なになに怖いー！」「私レズビアンで、ずっと彼女がいます」「……へー。（全員で）」「えっそれだけ…？」「ずっといるってどういう意味？」「あ、途切れたことがないって意味です（彼氏いないキャラの恨み）」「そうなんだ～」「…じゃ、帰ります…またね…」と言って帰りました。私が帰った後、「想定内ですよねぇ」と話をしていたらしいです。なんでも、男の話に一切興味を示さなかったから、と…。
《職場の上司》
アパレルに勤めていた時、なんと十代の子が店長でした。年上だけど未経験だった私をとことんこき下ろしてきたのと、ものすごい気分屋で言うことがコロコロ変わるなどなど問題がありすぎる子だったので限界がきてすぐ辞めたのですが、表面上は仲良くしていました。入ってすぐ、「彼氏いるんですか～？」と聞かれ、「付き合ってる人はいます…」と答えると「どんな人なんですか～？」攻撃がものすごくて、「いや、あんまりそういう話は…」と言っても「不倫じゃないですよね？」とか詮索がすっごいしつこかったので、面倒になりカミングアウトしました。するとお決まりの「女同士ってどうやってするんですか～？」など、詮索が余計しつこくなっただけにとどまらず、飲み会では無駄にボディータッチ多いわ、誘惑するような視線で見てくるわ、やたらセクシーな話題が多いわ（胸大きいんですアピールなど）、しょっちゅうしょっちゅう「私いつかおぐ実さんに襲われそう～！」と言ってくるわで、本当に辟易してしまいました。誰がお前なんか襲うか。その子は長いこと彼氏がいなくて欲求不満で、私に感化されたのか、他の女の子の同僚にも酔った勢いでキスをしてみたりと、みんなにすごい煙たがられていて、なんだか可哀想になりました。自分に自信がありすぎるのも困りものですね。
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他にもまだまだありますが、だいたいこんなところですかね。
結構スピリチュアルな友達もいて面白いですね笑
書いてない人たちの反応はだいたい、 「そうなんだー！自分の周りにも同性愛者の人いるよ～」 って感じです。
カミングアウトした時の相手の反応としてはありきたりですが、周りにもいるよ～って言われるのが一番ホッとするのは私だけでしょうか笑
周りにいるってだけで理解しているかどうかは別問題だとは思うのですが、「同性愛者」の存在を認知しているかしていないか、「同性愛者」というものを単なる「変わり者」じゃなくて「そういう人」として見てくれているかいないかだと思うので…
家族の事とかは長くなるので書けませんでしたが、おいおい書きたいと思います。
明日は昼から美容室で夜は辞めた職場の送別会があるので、更新できないかも…
長々読んでくださりありがとうございました(⑅´•⌔•`)
